相撲 格闘技も強いのか

格闘技

相撲は日本において、もっとも息の長いスポーツといえます。すでに江戸時代には多くの名勝負が繰り広げられており、今もなお語り草になっているほどです。かの黒船が来航した際も取り組みが行われ、アメリカ人を驚かせたことが知られています。では、入門したことのある選手は、他の格闘技の試合でも、その強さを見せつけることができるのでしょうか。

戦後のプロレスにおいて、もっとも活躍したレスラーは、相撲出身の人物でした。その後も、入門経験のあるレスラーが、たびたびトップ選手として名声を轟かせています。一方、総合格闘技の時代に入ると、必ずしも相撲経験が成績に結びついていないことも事実です。そこには、いくつかの理由があります。まず第一に、違う世界に飛び込んでいく力士というものは、すでに現役を退いている選手ばかりということです。全盛期の能力から考えれば、大きく劣るわけですから、必ずしも競技の優劣で語ることはできません。また、入門以来増やし続けてきた体重は、ときとして自分の動きを鈍らせる足かせとなります。格闘技においては、スピーディーな展開が求められるため、対応できないことも珍しくありません。

ただ、自動車にも匹敵するといわれる瞬時のパワーとスピードは、やはり格別です。まだ仕来りなどの面で実現は困難ですが、現役横綱であれば、他競技の王者とも五角以上に渡り合えることでしょう。