相撲ファン 様式美に着目
現在の日本においては、観戦して楽しむことができるスポーツの種類はとても豊富で、その中には選手同士の肉体のぶつかり合いが魅力の格闘技もたくさんあります。色々な格闘技の中でも相撲は、場所中は連日テレビでその様子が中継されているので、ファンの世界に入門するのに最もハードルが低いものだと言えるでしょう。
相撲の魅力は、もちろん観戦する際のハードルの低さ以外にもあります。巨体の力士同士が体を思いきりぶつけ合う取り組みの迫力、ルールがシンプルだからこその入り込みやすさといった格闘技としての魅力も大きいのですが、相撲が他の格闘技と一線を画す部分だと言って良い、日本古来の格闘技だからこその様式美も大きな魅力となっています。相撲は格闘技であると共に、日本古来の文化という一面も持っているので、そのファンに入門するなら様式美にも着目すべきだと言えるでしょう。
相撲の様式美の代表例と言えるものには、大きな見どころだと言える横綱の土俵入り、取り組みの前に土俵を清めるために塩をまくという行動、四股や手刀などの独特の所作などがあります。それらはスポーツとしてのスピーディーさを削ぐものだとも言えるのですが、日本古来の文化を現代に伝えるものなので、国技としての魅力を感じさせるために大きな意味を持つのです。