相撲入門と新人力士

力士

相撲は日本の国技で、その精神や芸術性は外国からも高い評価を得ています。日本人らしい気質や所作に触れることができ、競技としてだけでなく日本の様式や礼儀作法を感じとることができるでしょう。

入門的な知識として、意外と知らない人も多いと考えられますが、新人の力士になるまでにはどのような過程があるのでしょうか。力士になるための条件ですが、義務教育を終了した男性である必要があり、年齢制限も存在します。力士として登録し、手続きをするためには新弟子検査を受ける必要があります。その検査では、一般男性であれば23歳未満、一定の成績を残しているものであれば25歳未満であること、さらに身長や体重などいくつかの基準を満たす必要があります。検査に合格して、各種手続きが滞りなく終わると、力士として認められることになり前相撲と呼ばれる相撲を行います。そこでの成績が優秀であった力士から順番に出世することができ、四股名などが加えられるようになります。

新人力士は、約半年間相撲教習所と呼ばれるところで基本的な教養や実技講習を受けてから、それぞれの相撲部屋での生活がはじまります。部屋での生活は稽古のほか、食事や昼寝、掃除などが主な内容となります。